外国人看護学生

日本では現在深刻な看護師不足の問題を抱えています。
その問題を解決する一環として、外国から日本で看護師として働く人材の受け入れを2008年から行っています。
主にインドネシアやフィリピンから看護学生を受け入れていますが、彼らの日本での看護師国家試験の合格率は10%。とても厳しい状況です。
というのも、彼らは現地ではすでに看護師として働いていたり、大学や専門学校で看護の勉強をしているので、優秀な人材が揃っています。
しかしこれほどまでに合格率が低いのは、試験問題が日本語であるからです。
漢字にふりがながふってあるなど多少の配慮はありますが、問題は全文日本語です。いくら優秀といっても、医療の専門用語をしかも慣れない外国語で問題を解け、というのはあまりにハードルが高すぎるとの声もあります。
日本で働く以上は日本語が理解出来ていないとやっていけない部分があるのはもちろんそうなので、現状としては外国人看護学生に頑張ってもらうしかない。
看護師不足の問題は日本だけでなく、世界的に見られる問題です。彼らの母国、フィリピンやインドネシアでも不足はしています。
何しろ自国で看護師として働いても給料が安かったり、休めなかったりなど過酷な労働環境で働かざるをえない状況があります。
日本でもスキルアップを目指したりなどの理由でアメリカやカナダに行く看護師が増えています。
自国での看護師不足問題を解消するために他国から呼び寄せるのはいいですが、その他国の看護師不足問題にも目を向けてやったほうがいいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です